未来の東京
しばらく前、必要があって丸の内の丸善に行ったら、東京駅はどこかわからないほど変わっていた。東京都心はオリンピックに向けて長らく工事をしていた。
丸の内口を出ようと思ったのに、知らない未来的な駅になっていて、人がまばらなので外国の再開発都市のようである。
そのあと頭痛の薬をもらうために銀座に行くと、銀座の地下も知らない未来的な駅になっていた。観光の人がたくさんくれば機能した何かが、機能していない。銀座とはもうだいぶ長くつきあってきたが、引っ越したのとコロナとオリンピックが一度にきて、風景は絶たれている。未来はないのに未来的である。ほかの選択肢はノスタルジーしかない。
前のオリンピックのとき、人は何を思ったのか考える。