東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

1995年

1995年1月17日も月曜日だった。その日から一週間、静岡県内に合宿して集中的に仕事をまとめることになっていた。合宿所のテレビは、地震の翌朝から画面が映らなくなり、毎日休憩時間に、音だけで事態の大きさを聴いた。だから、今改めて発生当時の映像をみる。


被災地には、取引先支援のために会社から何十人も応援が出た。けれどもそこで多くが失われていたとき、私自身は缶詰め作業に没頭していた。
二ヵ月後、地下鉄サリン事件が起きる。前夜、私は震災の日に始めた作業の最終レポートを仕上げるため重いワープロを持ち帰っており、いつもの地下鉄をやめてバスを待っていた。地下鉄にはサリン実行犯が乗っていた。


缶詰め作業の収穫は大きかった。サリン事件がきっかけで、私生活も急に展開した。あまりにひどい出来事があり、そこにいなかった自分は新たな地点にいた。1995年は、そういう年だった。


倒壊した自社の神戸支店の倉庫は、その後貸駐車場になった。