東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

専門医

古い広告をネタにするのはもはや禁じ手なので控えたいが、昭和15年の朝日新聞に載っていた「禿頭医院」については見過ごしにできなかった。九段にある。院長の名前は青木さんなので、苗字ではなく治療すべき内容をあらわしている。 病気でないなら治療しな…

翠の構内

仕事をしてから今日も学校にゆく(電車)。研究室で打ち合わせをして、報告のために先生を訪ねると、薄暗くなった校舎の前の欅並木には靄がかかってベンチを濡らし、ひんやりとした水の匂いがした。深い緑の中は、夏を惜しむような蝉しぐれ。 辞去したのち、…

ミヤタアルマックスG、学校へゆく

本を7キロほど持ってこまめに移動しなくてはならなかった今日は、晴れてくれて本当に助かった。まず築地まで行って仕事をすませ、昭和通沿いに銀座八丁を激走。腹ごしらえをしてから、資料返却に室町まで参上して重量を半分にへらし、しかしキンコーズ京橋…

初秋のみのり

二年ぶりぐらいに本格的な調査にいそしんでいるため、日記がおろそかになっている。むろん、逆よりも好ましい。今日も午後からでかける。今調べているのと、過去の落穂拾い(膨大)を同時にしているので、日々山のようなコピーが積みあがる。 三崎町でお願い…

歴史はまわる

昨日の夕方にBSでみた、小野リサのすばらしいコンサートなどについて書こうと思ったが、一日国会図書館でマイクロを回していたので、ちょっとへとへと。 勉強に関係ないが、つい読んでしまった記事 ○九分九厘まではボーイが真犯人 萩原は関係がない 秀子さ…

ボールボーイ

うちのねこはかつて、スツールの上からボールを一個ずつ落とす(だけで拾わない)遊びを好んだのだが、最近ではマッサージ椅子とその上にかけてあるカバーの間に侵入し、座面に置かれたすべてのボールを一気に撒き散らす遊びに興じている。相変わらず拾わな…

ラベルの謎

スーパーで売っている日用雑貨とか、店先にぶら下がっている安いカバンには、どうして「Country House」とか「Quality Life」とか、およそ意味不明なことが書いてあるラベルがひっついているのであろうか。 プラスチックの容器などについているシールはなか…

うどん

今日も東京は大変に涼しい。涼しいので、ふとん乾燥機をかけた。暑いときにかけると大変である。これまで集めた資料を整理しながら一日すごす。 ちかごろではあまり落語を聴きにいかないので、秋から冬にかけていい会がないかと探していて、12月に談春独演…

ピース

真昼の学校にて。

荒療治

日曜日に気温が10度も下がったので、体温調節機能がカエル並であるわたしは二日間朦朧とする羽目になった。打開のため、昨夜は虎蔵の次郎長伝「本座村為五郎・前」(ダイソーのザ・CD)を聞きながら苦手な半身浴をして汗を出し、今朝4時に起きてしまっ…

猫の好物

甘塩のめざしを買って焼いたら、ここが寄ってきたので一尾やる。ねだるものをやってもにおいをかぐだけで食べないのに、たちまち食べた。 次の日の昼、残りを電子レンジであたためたのを食べようとしたら、はるか彼方から走ってきてニャンと鳴き、立ち上がっ…

銀河はいずこ

夜、やっと洗濯できた(4月以来、郊外の家に行く日はなぜか晴れなかった)ウールの下着を取り込みに庭に出ると、月の隣に金星が出ていて、天頂には夏の星座、西には麦星が出ていた。天の川が見えるほどではない。今はペルセウス座流星群のピークだが、郊外…

夏の思い出

早朝からキンコーズまで資料コピーにゆく。キンコーズの利用は「軍門に降る」ような気がするが、量が多いときは、機械が整備されていて早く美しくできるのと、充分な作業スペースや文具類の揃うのがよい。ステューデント割(なぜ学割としないか?)も使えてな…

(昨日と)今日のささいな出来事

昨日。落語を聴きに行くことにして自転車ででかけ、時間まで内幸町ホールの外でナイターを聴きながら講談社の『本』をよむ。飛行機にのらないで、落語、自転車、野球、読書の豪華四点セットをしているからすこし驚いていると、福岡伸一の連載が、再読したば…

怪談

昨日は慌しかったので、深夜ではあるが、寝る前に簡単な針仕事でもしようと考え、せっかくいろいろな演目を収録したi-podナノを聴きながらすることを思いつく。だが、電源を入れてみると現われたメニューのすべてのタイトルデータが化けていた。「志ん朝 堀…

おお、それ見よ

そういうわけで、イタリアにはぜんぜん行かないことにした。ソクラテスの妻といえども、時には殊勝である。明日出発予定だったので、夕刻よりソクラテス(ローマ人から昇格)に代わって各種取消作業に奔走。東京からローマへの道は、やはり続いていないのだ…

荻窪風土記

夕方、荻窪までお悔やみにゆく。今日は東京湾の花火なので、さまざまな浴衣を着た人々とちょうどすれ違う。文庫にレースをかけたりするのがはやっているらしい。男子の浴衣もみるが、ズボンはずり下げるのに、帯はウエスト位置に締めるから、X状になっている…

世界情勢急変により

世界情勢の急変により、わたしのイタリア行きも急変している。ローマ人はローマにいないのだが、いる予定だった国から国境を越えて、突如北上した。バカンス旅行とはほど遠いことをしているのであり、わたしの到着日に戻れない場合、わたしはなぜか予期せぬ…

トリプル8

猛暑日なれば、カーテンをひいて家に逼塞。熱中症にならないように日頃あまりつけない冷房をつけたらうたたねしてしまい、あやうく風邪をひくところだった。体調をととのえるため、夕方散歩に行く。 落語では幇間の一八、長屋の八五郎のように八の字のつく人…

高慢と偏見

四方手を尽くしてくださる方があり、探していた資料の一部が発行元で発見されたので、三原堂の塩煎餅と共に自転車に乗ってゆく。 昭和三十年代前半のものは、本来の目的以外の記事も大胆で面白く、もはや戦後ではなくなりつつある時代の息吹が感じられる。探…

夏の日のリアリティ

古老の思い出を辿るため、国会図書館にゆく。古老の思い出話は誤りや偏見も少なくないが、ヒントも少なくない。自分の誤りに気づくことも少なくない。半日ぐらいかけて資料をみていると、初期には活躍していた古老が次々と「悼」まれてゆくのがかなしいが、…

驟雨の池之端

昼から上野の国立東京博物館に「対決−巨匠たちの日本美術」 展をみにゆく。今日のように荒れた天気の日は多少すいているかと思ったが、そうでもなかった。金曜の夜が正解だったかもしれない。しかし、こういう展覧会の常として、中に進むほど混雑は緩和され…

祭のあと

昨日の朝は船渡御(宮神輿が船に乗って隅田川を渡る)があったので、早朝からミヤタアルマックスGを出動させた。佃周辺はすでに大勢の人だかりがしていたため、佃大橋の護岸に移って一旦船を見送り、佃大橋をわたって道路を追走(護岸には自転車が入れない…

赤塚不二夫死す

朝刊をとりがてら牛乳を買いに行ったコンビニで、赤塚不二夫の訃報を知った。 わたしには、帳面一冊分続いた日記様のものが三つあるが、その一つはイチゴの透かしの入った、小さいメモ帳にかいていた一コマまんがのような絵日記で、ニャロメ、ココロのボス、…

永田町、ゴンドラのゆくえ

仕事場からそのまま自転車で国会図書館にゆく。こういう日なので永田町をなるべく迂回しようと思ったが、迂回しているうちに、いきなり首相官邸の前に出てしまった。泣く泣く議員会館の前すら通って国会図書館到着。いつも徒歩で来ていたので気づかなかった…