東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

匂いをかぐ

自転車で街に出ると、つくだ煮屋をすぎたあたりで一度に金木犀の匂いがした。みると、小さな運河のへりに植わっているのが金木犀で、いつもは気づかず通り過ぎていた。隅田川を渡って日本橋の丸善まで行くつもりだが、いちおう手前の書店で自転車をとめて入…

秋、上野

興味ある催しものを聴くためにでかける。午前中に所要をすますつもりが中途半端になり、聖橋から歩いて会場に行くことにした。途中、不忍池から左折して池之端の正しい蕎麦屋で昼食。最初に行ってから何度も訪れているが、いつも正しい。客は大人ばかりで、…

彼岸

ものを捨てる系の考え方に、「新しいものを買ったらひとつ処分する」というのがあるが、だいたい間違っている。「ひとつ処分したらしばらく買わない」が正しい。 この夏はあまりどこにも行かず、小さい原稿を2、3書いたぐらいであまり仕事もせずに過ごした…

愛なき選択

棚に置いたパソコンがすべり落ちた。液晶が下になっているが、絨毯の上だから大丈夫と思い、実際大丈夫だった。しかし、机の上に置くとぐらぐらする。脚のゴムはとれていないので、躯体が歪んでいるのである。 このダイナブックはやむにやまれず買った。レッ…

シルクの遺産

亡き郊外の主は、晩年に一着だけよそ行きの服を作った。元気だったときに香港で買ってきたとおぼしきシルクのプリントで、光沢のあるカーキ色の地に白、黒、オレンジの鳳凰と唐草の模様が入っている。スタンドカラーでチャイナドレス風ながら、楽に着られる…

アオイホノオ

午前中、管理組合の総会があって久々に出てみたら、紛糾したわけでもないのに2時間半もかかった。日常には、まったく思いがけないことが起きる。買い物して帰り、ゆうべの「アオイホノオ」の録画を見た。 「アオイホノオ」は、1980年代に大阪芸術大学に…

夏の思い出 その2

ことしの夏は、夜になるとよく死にかけたセミがベランダに落ちてきて、ふだんは絶対窓の外に出ようとしないねこも、網戸を破って捕獲に出た。セミをくわえながらニャンニャン鳴いていて器用だが、セミも負けじとジコジコ鳴く。 セミをくわえたまま、居間を横…

調査について

朝、よく知る図書館に行く。ご一緒したのは図書館の道具を調べている先生で、わたしの知る図書館の道具を調べたい、というお申し出を頂戴した。図書館では幹部の人が全員で待っていて、とりあえずみんなで下見をすることにした。 書庫に入ろうとすると、ご一…

ハーンのだるま

このところ頻繁におきる頭痛でほぼ何もできず。明日は朝から夜までやたらに仕事があるので、何としても長期化をさけねばならず、午前中は寝る。 午後、あずきのやつで首を温めながら、NHKアーカイブズで小泉八雲をみた。来月、松江に行く用事をつくったの…

遠くへ行きたい

あまりにいい天気なので、自転車で行ける距離で催しものがあれば2時間ほど出かけようと思い、東京駅のステーションギャラリーで「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン『遠く』へ行きたい」展を発見した。ステーションギャラリーは新しくなってからまだ一…

夏の思い出 その1

かつて、うちのねこは脚が異常に長かったのであるが、それは子ねこだから相対的に長いのかと思っていた。現在、子ねこ当時の五倍ぐらい育っているが、椅子からだらんと脚を出す癖はおなじで、相変わらず長い。

長距離走者の孤独

しばらくみないうちに、はてなにはコマーシャルが入っていて、「今週のお題」だのと不要なことだらけである。競争的な社会なのに、なぜだめにするのかわからない。夕方、DVDを見に図書館に寄る。去年、アラン・シリトー原作の『長距離走者の孤独』を使う…

有為の日

きのう秩父から帰ってきて、疲労のあまり何もしないでいたら、あっという間に午後である。これ以上無為にすごしてはいけないと思い、8年前に部分コピーした希少本の残りを入手するため、非常に久々に深川図書館に行くことにした。よく考えたら、深川には自…