東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

秋、上野

興味ある催しものを聴くためにでかける。午前中に所要をすますつもりが中途半端になり、聖橋から歩いて会場に行くことにした。途中、不忍池から左折して池之端の正しい蕎麦屋で昼食。最初に行ってから何度も訪れているが、いつも正しい。客は大人ばかりで、さっさと注文して長居をしない。蕎麦はきりっとしてむだがない。
催しものの会場は芸大の美校で、かつては非常に閉鎖的だったのがオープンにしたため、ベンチというベンチでシニアの方々が弁当を広げていた。事務部門は公募展などのチラシがたくさんおかれていて、大学というより予備校のようである。
催しのなかで一番おもしろかったのは、催しの趣旨とは直接は関係のない大島渚の映画の予告編の上映(『日本春歌考』『絞死刑』)で、当時の予告編はチーフ助監督がつくるのが普通なのに、このふたつは違うそれぞれの経緯でテレビの人と出演者(映画監督でもある)がつくった。5時間半におよぶ催しを終えると、あまり広くないキャンパスは真っ暗で、芸大生が夜通し作業をする場合はどういう具合になっているのか考えた。