東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

慎みの彼方

午前中は郊外の家で庭木の薬剤散布。生垣の山茶花にチャドクガが大量発生した(すでに手遅れ)。亡父の水色のゴルフ用雨具をはき、マスクに使い捨てのナイトキャップ真赤なフード付きパーカーにゴム手袋というような防備。向かいのお宅は建て替え中なのでた…

甲斐庄楠音

土曜日、テレビ東京「美の巨人たち」で甲斐庄楠音をみる。 どす黒く熟しすぎた果実のような絵を描いて、土田麦僊に「穢い絵」と称された、大正デカダンのこの画家については、久世光彦の『怖い絵』で知った。京都まで展覧会を見に行ったことがある。しかし、…

ニューブログのおしらせ(まだ)

おしらせレビューブログを猫の夜会ライブラリーからこの辺に引っ越すことにしました。ときどきレビューを書いたりします。猫の夜会ライブラリーはもうひとりメインライターがいるので存続します(けんかしたわけじゃありませんからご心配なく)。♪猫の夜会ラ…

大島弓子問題

大島弓子『グーグーだって猫である』が文庫で出たので読んでみる。正直なところ、わたしは大島弓子があまり得意ではない。70年代に「週刊少女コミック」を定期購読していたので、「綿の国星」が巻頭カラーで載ったのを覚えているが、理解できなかった。も…

デコトラ

ストリームのポッドキャストで、デコトラの専門誌『トラックキング』(英知出版)の存在を知ったのである。出演した増子直純氏は、同誌から連載の誘いを受けて、一も二もなく引き受けている(デコトラで聞く音楽についてのコラム)。デコトラの起源は、戦国…

マジックアワー

「ザ・マジックアワー」を観る。 公開前から怒涛のように三谷幸喜がマスメディアに登場していたので、そういうものは一切見ずにいた。どういう映画か知らないから、マジシャンの映画だと思っていた。チケットを買ってから、映画館のある建物で20分ぐらい時…

こより

昨日は久々の完全オフだったので家で宿題。今日は晴れたので、午後借りている資料を画像データにするためデジカメ撮影。すべての資料は手書きなので、70年とか80年とか前にそこで働いていた人のことを思わずにいられない。 そして、この時代にボールペン…

京王線は近鉄ににている

業務終了後、相模原の南大沢まで遠征。今月は毎週末勉強のあつまりがある。京王線にのることはあまりないが、駅や路線の雰囲気がなんとなく近鉄難波−奈良線ににている。そもそも、郊外に向かう私鉄は郊外住宅や遊園地の開発で類似性が高いが、乗っていて似て…

都の西北情報

夏至。都の西北にて、大日本印刷が制作した、「活版組版の技術」というビデオをみる。(先々週、見学ツアーがあったのだが、名古屋に行っていたために参加できなかった。)演博では7月に「ニッポンの映像−写し絵・活動写真・弁士」展というものを開催して、…

ネンディ、みたびあらわる

仕事で築地にいたので、京橋図書館のリサイクルデーに行ってしまうことになったのである。二つ目の部屋に入るなり、『ぼくはネンディ』(マリア=コブナツカ作・内田莉莎子訳・1968年・学研)に再会してしまった。むかし学研は、すぐれた海外児童よみも…

新聞の書評

「あらたにす」というものが始まって、朝日、読売、日経の書評が確認できるのは便利だが、一番よみたい日経は内容を公開していなくて残念である。ところで今日、朝日のウェブサービス上で、次の日曜に出る書評の書目をしらせているのを知った。以前の朝日新…

タイガースにまつわる喜怒

今シーズンの開幕時、わたくしは阪神タイガースが無敵であるという予測を公開した。開幕より80日あまりが経過して、タイガースはわたくしの予想どおり無敵である。スタートダッシュに貢献した平野は怪我でやすみ、新井は現在ひとり不振だが、それらが何ら…

梅雨曇り靴の前張り

一日在宅する、貴重な日。朝、昨日郊外の家で偶然見たNHKハイビジョン「鼓の家」(能の鼓の人間国宝と、歌舞伎囃子の家元という夫妻、およびそれらを継承する3人の息子の稽古風景をひたすら追った、迫力あるすばらしい番組)について書き、送信した途端…

めずらかなる

午後から三田方面にゆく。行きがけにスリッパを買う。 血沸き肉踊る資料の数々をみせていただき、自分が調べる分をお預かりした。調べる人は10人ぐらいいるが、それぞれ調べたい資料が違っている。検分中に、「これは!」と声を大にして聞きとがめられたの…

夏の公園、不条理

朋友を激励する会を竹馬の友と企画して、昼から会う予定。 しかし、会うまでに3時間強を要した。 さんさんと陽のふりそそぐ日比谷公園の噴水前のベンチで、日傘をさしながら本をよみ、朋友の到着を待つ。日比谷公園は、もはや夏の気配。日本人はみな日陰に…

雨上がり 極私編

朝から晩まで学校ですごし、昼食とお茶と夕食を、それぞれ違う友人とともにした。最近学校で友だちとゆっくり話すことがなくなっていたので、それはうれしいことである。 夕刻、朝からの土砂降りもすっかりあがって晴天となる。父が身罷ったのは同じ木曜日の…

新書のタイトル

新書が山のように出ては去ってゆくが、「さおだけ屋」以降、新書はキャッチーなタイトルがすべて、のようになっている。それらはもはや「東スポ」のようであるともいえる。しかし、最近の新書に出色と思ったものがあった。それは、中公新書の『電車の運転』…

せめて気分は爽やかに

朝起きてしばらくして、右のまぶたが何だか重い。鏡をみたら(顔を洗うのがめんどうなので、しばらくしないとみない)、右目が半分ぐらいしかあいていなくて、「銭ゲバ」のような顔になっていた。なおもしばらくすると、赤く腫れてきたので、単なる炎症と思…

雨の日と月曜日は

昨夕帰京。午前中は宿題をして、所用のため銀座に出る。 三原橋周辺を歩いていて、偶然ニコンサロンで宮本常一の写真展に遭遇。すこしずつ、いいことが。 ♪猫の夜会ライブラリー更新しました。 移動しなくても旅はできる 村田賢比古『時差ボケ東京』

蕎麦ときしめん

昨夜は急遽名古屋に入ることにしたので、携帯電話で適当にビジネスホテルをとったところ、「栄の中心」は「ナイトクラブ街の中心」であった。これは、出張を息抜きとして飲み歩くおじ様ご用達宿なのであった。婦女子に適さない度では3月のマンハッタンにほ…

さらばテトンボ

7時の新幹線で新大阪にゆき、生駒山の家でごみ作り。すでにたくさんものを引き取らせてもらったが、ガレージであまり履いていない桐下駄、大量のダブルクリップ、『文具の歴史』(非売品)を発見して、最後の荷物として頂戴することにした。 四色のダブルクリ…

入梅

月曜日、業務終了後に意を決して新・国立美術館にモディリアニ展をみにゆき(「六本木ミッドタウン」を通らないですみ、新〜は案じたほどひといところではなかった)、乃木坂から地下鉄を乗り換えて半蔵門線の北側終点まで行って、すてきな本を手に入れて帰…

土戻りて本来る

住まいでは一斉に高圧洗浄を行う日なので、朝郊外の家を出て帰宅。 昼ごはんをたべてから、玄関先の鉢をふたつ処分。 土をふるってごろ土だけのこし、残りをすてにいったところ、いつも捨てていた埋立地の「未開の森通り」には柵ができて入れなくなっていた…