朝から晩まで学校ですごし、昼食とお茶と夕食を、それぞれ違う友人とともにした。最近学校で友だちとゆっくり話すことがなくなっていたので、それはうれしいことである。
夕刻、朝からの土砂降りもすっかりあがって晴天となる。父が身罷ったのは同じ木曜日の、ちょうどそのくらいの時刻であった。あとを兄にまかせて、家に迎える支度をするために、ちいさな病院から自転車を走らせるわたしはちょっとぼんやりしていて、ぼんやりした気持ちのまま通りかかった八百屋で白い百合の花を買った。
今年はじめて墓参りにいけなかったが、父が浮遊しているような気のする一日。
生協にて。
井上章一『阪神タイガースの正体』ちくま文庫