新書のタイトル

新書が山のように出ては去ってゆくが、「さおだけ屋」以降、新書はキャッチーなタイトルがすべて、のようになっている。それらはもはや「東スポ」のようであるともいえる。しかし、最近の新書に出色と思ったものがあった。それは、中公新書の『電車の運転』（宇田賢吉著）だ。新聞広告をみて、これはと思ったので書店で確認したところ、内容はまごうことなき「電車の運転」についての仔細な説明であった。
宇田運転士による図解もなされている。ただし、それはあまりに専門的な内容だったため、わたしの手にはあまるのが残念である。

電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書)