夏の公園、不条理
朋友を激励する会を竹馬の友と企画して、昼から会う予定。
しかし、会うまでに3時間強を要した。
さんさんと陽のふりそそぐ日比谷公園の噴水前のベンチで、日傘をさしながら本をよみ、朋友の到着を待つ。日比谷公園は、もはや夏の気配。日本人はみな日陰に避難しているが、西洋の人は噴水の上に座ったりして陽を浴びている。テレビで見るヨーロッパの人は、いつも公園で甲羅干しをしているから、日本でもしている。
朋友とともに竹馬の友を待つが、竹馬の友は裁判所に書類を出しに行かなくてはならないので、一緒に出しに行ってはじめて東京地裁というところに入った。入らなくてすむなら、なるべく入りたくない。わたしは昼を食べていないので、四時ごろ松本楼でサンドイッチを食べていたら、裁判所から電話があって、竹馬の友は足りない切手を届けに行くのだった。竹馬の友はぜんぜん悪くないのに、いろいろせねばならないのは不条理である。