蕎麦ときしめん

昨夜は急遽名古屋に入ることにしたので、携帯電話で適当にビジネスホテルをとったところ、「栄の中心」は「ナイトクラブ街の中心」であった。これは、出張を息抜きとして飲み歩くおじ様ご用達宿なのであった。婦女子に適さない度では３月のマンハッタンにほぼ匹敵。夜中の三時まで、廊下の話し声と物音に悩まされる。明け方、屋外の嬌声に悩む。

日程終了後のパーティーは長居無用と思われたので、宴半ばで姿をくらまし、ナイターをみようと思って予めとってあった宿（メルパルク）にゆく。しかしそう思った途端にタイガースから勝利を告げるメールがきた。今日はデーゲームなのであった。

本日のホテルは出張には申し分ないが、さて食事と思うと周囲には巨大なパチンコ屋しかない。きしめんを求めてさまよい歩き、ようやく探し当てた蕎麦屋（創業大正九年）ではきしめんが終了していた。スピリチュアルの人と美輪明宏が女子アナをカウンセリングするテレビがついている店内（客は私一人）で、ちらしそばができるのをひたすら待つ。しかし、おばさんは感じが良くて、おじさんの作ったちらしそば（冷たいかけそばに揚げたてのてんぷらとおろしがのる）はわるくないのだった。

「酔いどれ天使」とスポーツニュース（連日の逆転勝ち）を見、現在「ラジオ深夜便」（ゲスト宝井馬琴）を静かに聴いております。