怪談

昨日は慌しかったので、深夜ではあるが、寝る前に簡単な針仕事でもしようと考え、せっかくいろいろな演目を収録したi-podナノを聴きながらすることを思いつく。だが、電源を入れてみると現われたメニューのすべてのタイトルデータが化けていた。「志ん朝　堀の内」とか「米朝　百年目」とあるべきなのに、ひたすら「り」とか「ん」のような文字が並んでいる。
仕方がないので一番上にあった「い」を聴いてみたところ、「へっつい幽霊」という噺だったのである。へっついの中から出てきた幽霊と博打をして、幽霊から金を巻き上げる話。わたしが化けたipodナノから巻き上げられるのは、イヤホンのコードぐらいである。立川談志、昭和の名演。