翠の構内

仕事をしてから今日も学校にゆく（電車）。研究室で打ち合わせをして、報告のために先生を訪ねると、薄暗くなった校舎の前の欅並木には靄がかかってベンチを濡らし、ひんやりとした水の匂いがした。深い緑の中は、夏を惜しむような蝉しぐれ。
辞去したのち、好青年の先輩と正しい晩ごはんを食べながら、勉強生活についての真摯な話を静かにして帰る。
タイガース、苦闘をサヨナラで制す。