東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

博物館で海綿その他をみる

東大の総合研究博物館でやっている「メディアとしての建築」展をみて出ようとしたら、土砂降りの雨だった。雨宿りを兼ねて、もうひとつの展示もよくみる。鉱物や生物の標本がたくさん並んでいる。ひとつひとつみていくととてもきれいで、自然のふしぎに惹かれる学者の気持ちがすこしわかる。こういうものを採集する人が、一番学者らしい。
そして初めて「海綿」の全容を見た。海綿は、下のほうがおなじみのスポンジになっているが、その上にフジツボのようなものがついた軸があって、てっぺんはうす紫の透明な房になっている。海綿はホルマリン漬になっている。


「建築」の方はあまり広くないが、万博をテーマにしていて、パリ博、大阪博の模様がくわしい。パリ博では、ドイツ館とソ連館が威圧的なのに対して、日本館が洗練されて美しい。エキスポ70は映像展示で、太陽の塔を中心とした「お祭り広場」がつくられる工程や、会場航空写真など。それもまた失われた風景である。


博物館の人は、入ってくる人(少ない)すべてに「今日は何か?」と訊ねていた。みな「見に」きたのだと思うが。


東京大学総合研究博物館ホームページ
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/real/#exhibition