東京brary日乗

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すばらしき仲間

このところ、郊外の家の書斎(ただの通称)で専門書、新書の類を物色しているのであるが、長らく探していた「すばらしき仲間」を今日発見した。かつて日曜の夜にやっていた座談の本で、遠藤周作北杜夫佐藤愛子はたびたび読んだので覚えている。よくみると、豪華な顔ぶれである。


○遅筆堂由来記/井上ひさし・好子、小沢昭一
芸談風土記−浅草吉原/古今亭志ん朝、戸板康ニ、小沢昭一
○役者の血筋/松本幸四郎(先代)、市川染五郎(現幸四郎)、中村吉右衛門、戸板康ニ
○人生夢譚/木下恵介深沢七郎山田太一
○笑いの主役たち/青島幸男谷啓ハナ肇
○こども電話相談室/無着成恭/柳宗民
○鼎談奇変常/遠藤周作北杜夫佐藤愛子
○撮る人・演ずる人/池田満寿夫岸恵子
○自然随想/荒垣秀雄福島慎太郎、秋山ちえ子


この番組には、田淵幸一星野仙一山本浩二も出た。田淵はベストドレッサーであり、星野も当時普通である。山本浩二は金糸の入った朱色のジャケットに白いパンツ、エナメルシューズで、「浩二、今日はセンスよくきまってるじゃないか」とふたりがからかうのに、
「そうかぁ?」と素直に喜ぶので、本当に仲がいいんだなあ、と思ったのである。その記録がないのが惜しい。今、このような番組がないのも惜しい。