東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

寿し処多喜二

三日目。小樽。「にしん御殿」にゆく。「にしん御殿」は前行ったとき、港のはずれに家が建っているだけだったのに、今回行くといきなり明治記念館のようなものがそびえていて、みるべきところはそこの「付属」のようになっている。どちらが御殿かわからない。なかにし礼の歌碑(石狩挽歌)も建っている。


わたしが小樽でよいと考える日本郵船小樽支店、旧北海道拓殖銀行日本銀行小樽支店、小樽文学館などは触れられず。みながよければわたしはいいが、それでは小樽がどういう町かはわからないのだった。北一硝子には行きましょうね、と同意したが、この数年間の北一硝子の発展ぶりは驚くばかりであった。行きましょうねといわなくても、町はすべて北一硝子になっているので、言う必要はなかった。「おたる寿し処」の名は「多喜二」であるが、多喜二はそのような上等の寿司は食べていないと思われる。


帰り、バスの中から札幌ドームをみる。旅行用にとっておいた佐藤卓己八月十五日の神話」、原武史「『民都』大阪対『帝都』東京 思想としての関西私鉄」を読了。東京に帰る。