東京brary日乗

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超高層のあけぼの

「超高層のあけぼの」という映画をみた。1969年制作。霞ヶ関ビルの建設に関する映画であるが、非常に適当な内容なのに、配役が無闇に豪華である。鹿島に招聘される元大学教授に中村伸郎鹿島建設会長に佐野周二、副会長の夫人は三宅邦子三井不動産は先代松本幸四郎。ほかに池辺良、木村功など。

池辺扮する鹿島技術研究所長は部下にご馳走を振舞うのであるが、立派な座敷の向こうに髪をアップにして付け下げを着た新珠美千代がいるので料理屋の女将かと思ったら、そこは池辺の自宅であり、新珠は夫人であった。お手伝いさんがいるとも思えないが、そんな格好で台所は誰がするのであろうか。
木村功は設計の中心人物であるが、いきなり製鉄会社の工場長(渡辺文雄)をたずねて立ったまま、「こんにちは。実はこうこうです。」と要件を言う。研究所で実験をしていたら電話が鳴る(木村功が交通事故に遭って大怪我の報せ)のはいいが、リンリン鳴っているのに誰も出ないから社長がとる。
鹿島建設が制作費を出してつくらせた「プロジェクトX」としか思えない謎の映画。


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