東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

シンデレラの靴

今日も無人である。春になって起床が一時間遅くなっているのを改めるべく、6時過ぎに起きる。10時ごろまで資料に目を通し、黒いフォーマルパンプスを買いに銀座に行く。平日の午前中、銀座のデパート靴売場を巡る私は奥様のようである。最近の靴屋には、物凄く履きにくい靴かやたらに履きやすい靴しかない。銀座はヤング(註:この用語はデパートにおいては活きている)志向になったから、特に顕著である。さらに、見栄えのよい靴は細い。漸く巷には24.5が普通サイズとして普及したのに、相変わらず靴売場に行けばシンデレラのお姉さんのような気持ちになる。三店目でこれぞというものを入手できたのは僥倖である。


昔読んだ少女漫画で、靴作りに精を出す少女が王女様の履く靴コンテストに出品する靴をライバルに盗まれ、仕方なく習作用に作っていた自分の靴を出すと、それが選ばれたというものがあった。「はじめはあの華やかな靴(盗まれた靴)にひかれたのですが、この靴は足にぴったり履き心地がよくて、穴にリボンを通せば編み上げにもなるし(その他の工夫は忘れた)、とてもよく考えられているのです」と王女様は言うのだった。


正午に帰宅し、午後書くべきものに着手するが、ただ記述するだけなのに四時間で一枚。暗澹たる気持ち。夜分、大人の催しに出かける。