東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

資料室、渥美清

昼下がり、久しぶりに学校ですごす。門のそばの半地下に、とても21世紀の東京と思えない資料室がある。
外階段を降りてゆくと観音開きの扉があって、入ると轟警部のいる警察署のようなイメージのごく狭いエントランスがある。大きな書物机によく削られた鉛筆と用紙があって、書くととても簡単に資料を出してくれる。閲覧室の擦り硝子から外の気配がする。

他にふたつ図書室を尋ね、図書館スケジュールを確認して、『ビートルズの優しい夜』を読みながら各駅電車で郊外の家にゆく。


郊外の家にてBS2の渥美清の番組をみた。今日が命日で十年になる。渥美清については、寅さんではないことを強調しすぎると暗くなってしまう。小林信彦の傑作『おかしな男』の印象も強すぎるので、今回旧友早坂暁氏の出演が重要だった。渥美と早坂は、早坂がレッドパージで隠れていた学生時代、人気のない浅草の銭湯で知り合った由。