震災の記録

昨日午前中、編纂原稿の校正に行ったついでに「タイムドーム明石」に寄って「復元された震災の記録〜関東大震災映画フィルム〜」を見る。中央区郷土資料館の人が築地本願寺の史料を調査していて発見した震災のフィルムを、二年かけて復元編集したものである。撮影は京都の本願寺で、震災時に救援活動をしたから撮影した。
２５分ぐらいの映画である。非常に貴重なものだと思うのに、誰もいないからひとりで見た。

古い映像を見ると思うことだが、そこに映っている人も、映した人も多分もういない。震災で生き残った人たちだが、やはり亡くなったのである。しかし、そのときは生きていて、今重要なことをしていた。半分水につかりながら炊事をしたり、白い看護服を着て怪我を治療したりしていた。本では時々忘れることを、映像を見ると考える。
タイムドーム明石（フィルムについての詳細はありません。もっと宣伝していいのに。）