コンドルの猫

ジョサイア・コンドル像の台座に腰をおろしたら、藪の中からいきなり二匹の猫が飛び出してきた。その登場のしかたはさながら吉本の駆け出し漫才芸人のようで、飛び出すなりニャアニャアと鳴く。察するにそこは餌やりおばさんの定位置で、二匹のノラは「ごはん、ごはん」と言っているのであった。鞄の中からごはんではないものを取り出したので、猫は不満そうにまた鳴いた。ごはんはないと弁明したが、ごはんを持っていないくせにそこに座るなよ、というふうな猫の態度であった。生協で『ＵＰ』をもらう。今回の「すずしろ日記」はかなり期待に応えた。