東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

湯屋の啖呵、ほか

仕事の依頼があったので、小石川にゆく。無沙汰を詫びる目的もあったのに、偉い方に昼食をご馳走になってしまった。食後打ち合わせをして茗荷谷から地下鉄にのり、本郷三丁目で銀行に寄って帰る。最後の必要書類が揃ったので確定申告書を関西方面の税務署に出した。預かったものをよみ、図書館で借りた本を読了。

○神野由紀『趣味の誕生』勁草書房
明治期の三越が形成した「テイスト」としての趣味について。


「談志の遺言」はスペシャルで全編小沢昭一との戦前の寄席と芸人の話。小沢氏は4歳から寄席に行っているので、師匠も聞いていない人をたくさん知っている。質問すると、打てば響くように説明がある。興味深く貴重なのは言うまでもないが、何よりそのやりとりに胸躍るものあり。小沢昭一が若かりし頃、フランキー堺渥美清らと東京温泉で風呂に浸かって話をしていたところ、湯船から威勢のいい啖呵が聞こえてきた由。売り出し中の二つ目柳家小ゑんであり、それが両人の最初の出会いであった由。