東京brary日乗

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ニイミ先生

brary2007-03-08

図書館で業務資料を調べてから、「文京・まち再発見2 近代建築街角の造形デザイン」展をみるため文京ふるさと歴史館にゆく。入口に、最近取り壊された根津の曙ハウスの看板があった。曙ハウスがなくなってどうなっているのかまだ実地に見ていない。企画展は文京区内の個人邸、下宿、湯島聖堂など。赤ひげの遠藤医院ははじめてみた。迂闊。明治に建ったとき、人力車をおいてあった場所が拡張されてガレージになっているのだった。
昭和8年にできた佐々木信綱の書庫「萬葉蔵」の説明をみると、佐々木信綱は12年かけて書いた万葉集についての研究と資料を大震災で失っているのだった。その落胆は如何ばかりであったかと察する。そのため佐々木は新しい書庫をコンクリートブロックで建てたのである。


楠邸、中江邸のビデオがあったので見ようとしていると、70歳ぐらいのジャージを着た男の人(72歳であることがのちに判明)に話しかけられた。私がふるさと歴史館好きであることがわかると、突然名刺が出た。
この方は小石川後楽園の保存活動をしておられるのだった。そして、日立製作所にお勤めになり、東京オリンピックのときは圧倒的照明シェアの東芝をしのいで、誘導灯を開発したのだった。保存活動の具体的な内容は各地の大名庭園による連絡会や、梅まつりの開催である。それで「おはよう日本」に出た。さらに三人のお嬢さんはそれぞれ大変りっぱなご主人の元に嫁ぎ、ご当人は23件の仲人をしている。仲人したカップルと淡路島に旅行した際、バス停で「イザナギさん」にお参りする婦人に会い、「ニイミ先生」から、淡路島の神社が日本最初の神社であることを教わったのを思い出して同伴した由。


お話していたのでビデオを全然見られなかったが、ちょっと困ったようないい気持ちになって炭団坂を下る。菊坂の出口で外国の文房具を売っている小さな店(SCOSステーショナリーカフェ)をみつけたので、ペンケースを買った。ドイツ製で、ネイビーブルーのスエード。735円也。
夜は湯島にて社会人の学友の会に参加す。