東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

ゼンリンの人

駅に降りる階段を、大きな白地図を広げてボールペンを持った人が暑そうに上ってくる。何か仕事をしていることはすぐわかるが、すれ違うときにみたら、薄い緑色のジャンパーの背中に「ゼンリン」と書いてあるのでゼンリンの人であることもわかった。ゼンリンの住宅地図を作るには、おそらくこのような作業を行うと予測できたが、やはりそうであることを知ればすこし驚く。人の家を地図に書き込むので怪しまれないように、「ゼンリン」と大きく背中に記している。
察するに、非常に根気の要る仕事にちがいない。途中でめんどくさくなってしまってさぼる、ということもありうるから、チェックのしくみもあるのかもしれない。たとえば今なら、GPSのようなものをつけてちゃんと歩いているかどうか管理されているのかもしれない。そのようなことをせずともゼンリンの人は、正しく歩いては、変更点を記入しているのかもしれない。工事で区画が変わってしまったりしていたら、あー、と思うのかもしれない。
というようなことを考え考え、地下鉄にのる。