東京brary日乗

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ロッパの字

brary2007-08-02

昨日はクリーニング屋に礼服を出すついでに、タイムドーム明石で「幻の万国博覧会 月島四号地(晴海)の万博計画とその背景〜」をみた。編集映像だが、当時の資料映像も多少あった。前回、本願寺で発見された大正大震災の貴重な8ミリが公開されたときもそうだったが、見に来る人がほかに誰もいないので、係の人が上映を早めてくれた。約30分。上映は8月末日まで。


今朝は蕃茄さんが教えてくださった「古川ロッパとレヴュー時代」を見に行くために早くでる予定だったが、阿久悠の訃報を知って予定を変更、ニッポン放送うえやなぎまさひこのサプライズ」を聴く。夏の朝、「ざんげの値打ちもない」が全コーラス流れる。11時ごろ出て早稲田の演劇博物館でロッパ展。演博に研究助手のような形で在籍している方の企画である由。
ロッパは小学三年生にして雅号「緑波」を名乗った。見ごたえのあるのはロッパのノートである。わたしは未だに『古川ロッパ日記』を読んでいないのだが、ロッパの筆跡は非常に読みやすく、ガリを切るには最適の字体であった。インデントも常に正確。几帳面な字で書いてあるノートを読むと、「勝手にしやがれ」をみた古川ロッパは、「文学で石原慎太郎が出てこようと誰が出ようと驚かないが」ゴダールには驚嘆したと書いている。事務所で図録を購入。ロッパ展は5日まで。


同じく開催されていた「黒テント展」をみたのち生協にゆく。早大生協は、わたしがいまいる学校の生協書籍部と比べ、書店として明らかに魅力的である。再び地下鉄に乗って日本橋高島屋で法事のお返しなど手当てしてから、丸善新潮文庫の新刊四冊と岩波新書のバックナンバー二冊を予定通り入手して、バスで帰る。吉行淳之介『懐かしい人たち』をよむ。夜、友人と食事。