東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

ちりとてちん

そろそろ「ちりとてちん」について書いてもいい頃である。思えば放送開始からほぼひと月経過した。
一週目、あまり面白いので浮き足立ったが、まだ子役(よかった)で、米倉斉加年は土曜日に死ぬ。大人になって、ぜんぜん悪くないが、未だ故郷小浜にいる。小浜の家族が完璧なので(松重豊京本政樹もよいが、和久井映見が出色)、大阪に行くと心配である。しかも、ヒロインを含めて俳優が落語家になる。落語を演じるのは難しい。


三週目、大阪に出ると、ややテンションが落ちた。渡瀬恒彦を「おじいさん」呼ばわりするのは無理がある。しかしここで逆転が。上方落語が出てくるたびに、ヒロインの家族がドラマ仕立てで噺を説明する演出。アイデアは「タイガー&ドラゴン」そのものだが、なぜ主軸の舞台でない故郷の配役があれほど充実しているのか、という謎はここにあった。


祖母(江波杏子)が三味線の師匠なのは、鳴り物の多い上方落語への伏線となる。四週目、草々(青木崇高)が非常によい。落語もうまい。
従って、五週目も毎朝七時半になるとBS2でいち早く見ることにしている。あと、個人的には順ちゃん(ヒロインの親友で焼鯖屋の娘)のファン。