住之江

ほんとうに春のような日。
いただいた年賀状の返事を出しにいくついでに、住吉神社におまいりすることにした。境内には人がほとんどいなくて、お炊き上げのあとがくすぶっている。
今年は三年に一度の本祭が行われる。本殿に『住之江』新年号（住吉神社社務所発行）があったのでもらって読む。一面の見出しは「三年に一度の本祭　八月一日〜四日」だが、「神社にとっては本祭も蔭祭も重要なお祭なのです」と念を押している。そして、かつては神輿が出るのは三年に一度ではなくて、「大漁だった年」であったという説明もされている。

しかし、一面の左端に来春からのＮＨＫの朝の連続テレビ小説について書いてあり（三面に詳細記事）、そういえばこの付近が舞台になる噂を聞いたが、「物語は例祭ととともにリアルタイムに進行し、『住吉神社例祭』でクライマックスを迎え」るのを知った。『拝啓、父上様』後の神楽坂のことを思うと、気持ちがすこし曇る。
『住之江』の二面、三面は、ひたすら伊勢参りのすすめと、遷宮への寄付について詳しく訴えていて、宮司さんはまじめである。帰り、あまり大きくなさそうな会社の、タオルがたくさん入った紙袋をさげて歩く人を何人かみた。