東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

タイムトリップ、カムバック

朝、ピンポンとインターフォンが鳴り、ペリカン便である。何かが届く予定がないので、もしや愛機かと思うと果たしてそうであった。大阪のパナソニックを出てから一週間かかるのかと思っていた。うれしさのあまり、ペリカンの人にお礼を言う。
しかし、ここでいそいそとパソコンを起動してはこの二週間がんばってくれた前のレッツノートに悪いので、健闘をよく称えてから丁寧にしまってやることにした。


落語作家のくまざわあかねに『落語的生活ことはじめ―大阪下町・昭和十年体験記』(平凡社)という好著があり、落語の生活を実感するため、大阪の長屋で文明の利器を廃して暮らした日々を綴ったものである(かなり面白い)。その生活を終えたくまざわあかねは、いつものパンツスタイルに着替えて町に出る。
インターネットの(家に)ない二週間は悪くない生活だったが、マシンが帰ってきた今日は、やはり晴れ晴れとした気持ちがする。しかし、これほど日常のコミュニケーションをメールに頼る生活になってから、まだ10年にも満たないのである。