2009-05-03 清志郎のいない夜 5月2日は暑いくらいの快晴で、昼間は郊外の家で冬物を洗濯したり、庭の手入れをしたりして過ごした。夜はこたつをあげて片した二階の和室にこもり、書き物をしていた。郊外の家はダイヤルアップなので、仕事をしているパソコンはインターネットにつながれていなかった。 だからこの世に忌野清志郎がいなくなっていたことを、わたしは翌朝まで知らなかった。もちろん、今でも彼の不在を信じていない。 清志郎と同じ喉頭癌にかかった立川談志は、今夜よみうりホールで落語を二席演じた。清志郎のいない夜空には、彼に一番似合う、ジンライムのような半月が出ている。頭の中で清志郎の声がする。