東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

12月の雨の日

毎夜、ねこに腕枕をして寝る。起きると、反対側の腕にねこがつかまって寝ている。至福なので起きたくないが起きる。
大瀧詠一の一周忌で、NHK第一の放送を聴きながら年賀状を書き、ちょうど十時に仕上がったのでBSプレミアムで「風街ろまん」の特集を見る。細野晴臣松本隆鈴木茂が出演。「風街ろまん」のマルチトラックを聴きながら話す番組。細野晴臣は急に年をとり、鈴木茂は変わっていない。
そのレコードをマルチトラックで聴きなおせば、シンプルで美しい。わたしの大好きな鈴木茂の「花いちもんめ」の大瀧のコーラス。その大瀧詠一がいないので、茂がそっと感謝しただけで、誰も大瀧の話をしない。松本と細野は60年代の東京の原風景についてぼそぼそ語り、風街の意味をいつになく強く語った。大瀧が生きていたら、この番組は実現しなかったかもしれず、それはひとつの追悼である。
しかしオールタイム・ベストに収録された、「12月の雨の日」(シングルバージョン)は本当にすばらしい。