東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

大工仕事のDNA

午前中、学会事務局の仕事のために市ヶ谷の会計士を訪ねて打ち合わせ。文教堂でお年玉用の図書カードと織田作之助「競馬」を買い、いろいろしなければならないことがあるからまっすぐ帰る。

○しなければならないこと
1.伸ばし伸ばしにしている手紙を書く。
2.仕事の依頼への対処。
3.掃除
4.年賀状づくり
5.カーディガンを仕上げる
6.テープ起こし

このうち、1、2、3、5を実行。5は、母親が生成の糸で編んで、あとは前立てを残すのみで二十年間放置されていたものであり、(新しいのに)ところどころ虫が喰っているのをなおしてジップアップにした。ファスナーばかり買っていたのはそのせいである。手芸のようなことを多くしているようにみえるが、私は実用のことしかしない。裁縫は日曜大工と同格である。素材のよいものは用いる考え。
これは父方の遺伝子によるもので、私が小学校で使っていたなわとびは、漁業用の硬いロープ(祖父は船乗りだったのだ)と竹箒の柄で父が作った。むろんビニール製のものがいくらでもある時代であり、友はカラフルな縄を跳んだが、ロープの縄はびゅんびゅんと重くて抜群に跳びやすい。運動音痴の私が二重跳びを得意としたのは、偏にこのなわとびのおかげである。


父の若いころの持ち物には帆布と革で作ったリュックなどもあり、大工仕事も非常に巧かった。船乗りの祖父から父への結婚祝いは、おじいちゃん自作の立派な卓袱台。