雪の日曜

昼過ぎから聞書きに出かける。銀座のビルの谷間にある小さなお住いでお話を伺う。洋裁をなさっていた方で、つつましいお暮らしぶり、八十のご高齢にもかかわらず美しい。てきぱきと品のよい東京弁。同行は、フルタイムの仕事で委員会には出られない三十代のメンバーで、彼女もチャーミング。一時間経ったところで、私のテープが作動していないのに気づき、負担をかけることになる。素敵な方だったので、私の録音できた分はもう起こしてしまった。礼状を書く。

辞して出ると雪が降っていた。予約本の引き取りが京橋になっていたので、寄って受け取る。宮部みゆき「誰か」は行きに返却。あまり感心しない。明日から二泊で関西に行くので日記はお休み。片道３時間以上あるから、読んでいない文庫本１１冊のうち、何を（何冊）持っていくか検討に入る。