てっちり
午前中に出て京都で近鉄に乗り換え、生駒山の家に行く。遅い正月休み。生駒山と言っても広いので、大助花子の家はどこか訊いてみたがわからなかった。夜は日本橋でてっちりを馳走になる。白子の蒲焼は東京では食べたことがない。一緒にいた義兄によれば、大阪でも一番の店とのこと。
彼の高二になる息子は、木村拓哉をぐっとストイックで知的にしたような、ものすごくカッコいい若者に成長している。スポーツをやっているが文学に興味があり、村上春樹では「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が断然好きなのだそうだ。J文学は物足りないようである。今までほとんど話したことがないのに、食事のあとどんな本を読んだらいいか、と訊ねてくれたので、高橋源一郎「虹の彼方に」をすすめる。