東京brary日乗

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オールドタウンで恋をして

昨日学生時代の友達から卒業○○周年記念の同窓会のメールが来た。会ってはいないが互いに心の友としている元同級生に転送してみると、すぐ返事をくれた。彼はずっとシナリオを書き続けている。一度テレビドラマになった。「オールドタウンで恋をして」(「東京人」二月号、本郷の項参照)という作品。
本郷界隈で部屋を探す男がいて、その町を愛する不動産屋の女の子が「誰にも貸さないつもりでいたとっておきの部屋」を貸す決心をする、という話だが、たとえ脚本を書いたのが友だちでなくても心に刻まれる作品と思った。
たとえば、ふたりで部屋を探し歩いているとき、喉を潤すのに自動販売機に向かう女の子を青年が制して、八百屋でオレンジを買って差し出す。そういう感受性である。
彼は今、小説を書いている。


十日ぶりに郊外の家に行く。