2006-04-17 平凡 『平凡』、あまり面白いので電車の中で何度も噴出しそうになる。かつて同人誌に籍を置いたうだつのあがらぬ勤め人が、思い立って日常を綴る。まだ読了してないが、解説によれば本人曰く失敗作とのこと。しかしユーモア小説として読めば上等で、清水義範を思い出す。 ・・・・・・が、待てよ。何ぼ自然主義だと云って、斯う如何もダラダラと書いてゐた日には、三十九年の半生を語るに、三十九年掛かるかも知れない。も少し省略らう。 で、唐突ながら、祖母は病死した。 (二葉亭四迷『平凡』新潮文庫、18ページ目七節冒頭) 夜、鈴本演芸場特別興行をきく。