東京brary日乗

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平凡

『平凡』、あまり面白いので電車の中で何度も噴出しそうになる。かつて同人誌に籍を置いたうだつのあがらぬ勤め人が、思い立って日常を綴る。まだ読了してないが、解説によれば本人曰く失敗作とのこと。しかしユーモア小説として読めば上等で、清水義範を思い出す。

 ・・・・・・が、待てよ。何ぼ自然主義だと云って、斯う如何もダラダラと書いてゐた日には、三十九年の半生を語るに、三十九年掛かるかも知れない。も少し省略らう。
 で、唐突ながら、祖母は病死した。
二葉亭四迷『平凡』新潮文庫、18ページ目七節冒頭)


夜、鈴本演芸場特別興行をきく。