スパゲティは続かれるのかもしれない

国会図書館に行き、古い雑誌を読む。最も紙質の悪い時期に出た非商業誌なので、専用の別室でのみ閲覧可。お陰で集中した。国会図書館には食堂と喫茶が三箇所あるが、いつものように本館三階のカレーライスを食べる。ここのメインメニューはスパゲティのセットだが、今日は「スパゲティとスパゲティサラダ」というセット内容である。理解できない。カレーについてくるサラダもスパサラだったから、来客を見込んでスパゲティを茹ですぎたのかもしれない。

特殊史料のため複写は即日ではできないと言われたので、後日を申し込む。
「後日複写は続かれますか？」
と訊かれた。係の人はまじめで感じがよいので意地悪したくないが、何を言われているのかわからない。主語は「後日複写」か、私か。「続かれる」の「かれ」とは。なるべく控え目に訊き返すと、「またいつか、《後日複写》をすることがありますか」ということのようである。ハッカ飴の、間がスカスカするやつをなめているような衝撃と共に帰途に就く。