印刷の技術
延伸なったゆりかもめで東京国際ブックフェアに行く。掘り返したり鉄筋を埋め込んだりしているところをゆりかもめが走る。東京オリンピックは本気のようで、するとここはメインスタジアムだか選手村だかになる。何もないのに「市場前」という駅は、市場が来るのを待っている。
二年ぶりのブックフェアは面白くなかった。デジタルパブリッシングは普通のことになったので、目新しさもない。しかし、デジタルのブースは出版社ブースと異なるカルチャーでつくられていることがよくわかった。技術動向を見に印刷会社を探して歩くと、大日本印刷が人だかりである。
「活版印刷の実演」であった。
工場から持ってきた活字を入れたり組んだりする棚と、試し刷りをするための印刷機があって、60歳ぐらいの人(作業着)と、30代の人(普通の服)がいて実演したり説明している。大変人気である。このことは何を示しているか?