東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

久松町の書店

brary2006-08-23

午前中は最寄の図書館でノートをつくり、午後は家で作業を続行。不規則に在宅する家人を避けるので、ジプシーのようだ。資料もファイルしなおす。


昨日、修理が済んだ自転車が軽快に走ったので、聞き書きで何度も話に出ながらあまり詳しくない久松町界隈を流すことにして信号待ちをしていると、向かい側にある書店に思わず声が出た。小さな古い、あまり流行っていないお店に見える。しかし、現在の私にとっては大変魅力的である。いえないが、看板に重要なことが書いてある。いつ頃開いた店なのか伺いたかったので、サンデー毎日を買うことにして入るがない。店舗の中は、管理の手が回らずに、入る人を想定していない状態になってしまっている。
仕方なく、ほとんど期待できない書籍の棚の方をみて唖然とした。文庫ばかりの棚二本半のうち、三段ぐらいが春陽堂文庫である。講談社文芸文庫もある。いずれも、仕入れたのは数年前ではないかと思われる。店の主は年配のご婦人で、タオルを首にまいて返品の作業中であった。そこは畳になっていて、雑誌の間にねこがのびている。

店は先代が始めた由。被災しているので、戦後の創業かもしれない。棚から抜いて購入したのは、杉浦日向子『大江戸美味草紙』(新潮文庫)であります。(2冊あった)