東京brary日乗

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大塚礼賛

brary2006-09-22

バスに乗って大塚駅にゆく。待ち合わせをした方から遅れる旨連絡があったので、しばらくあたりを散歩することにした。
大塚駅ははるか昔に通学で使っていたが、新大塚周辺は感動的なまでに変わらない。相変わらず新大塚駅は中州にあって、大通りに面して質屋や一膳飯屋、洋品店などがならぶ。
簡単な日本史年表がほしいと思っていて、高校時代参考書を買いによく寄った店がまだあるのを発見して入ると、参考書売場であった二階に通じる階段が閉鎖されている。店の老婦人にきけば、もうやめてしまってドリル数冊しか置いていない由。せっかくなので何か一冊と思い、中島らも『とらちゃん的日常』(文春文庫)を購入。レジには息子さんらしい人がいて、断ちハサミですばやくカバーに切り目をいれ、惚れ惚れするような手つきでかけてくれた。店の名が印刷されている。「大松堂書店」である。

そのあとサンモール大塚をわくわく散策し、天祖神社に詣でた。バス停に石柱があるが、神社は初めてみた。水場にそれぞれ図案をこらした氏子の手拭が下げてあり、地元の守り神として親しまれていることを知る。おお、あれに見える歯科医院は中学のときちょっと好きだった先輩のお宅では。まことに愛すべき町としか言いようがない。
お会いした方からは、大変貴重なご教示をいただいて恐縮。己の不足を省みること多しである。


毎度おなじみの秋冬バージョンにいたしました。