東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

着物

森田さんによると、今日の6時29分に東京では春一番が吹いたらしい。
思うところあって、昨夜着物を出して着てみる。袋帯を自分で締めたことはないので、二重太鼓の練習である。しかし「出来」が正しいのかどうかいまひとつわからずにいたところ、「とまさん」とおっしゃる方が運営なさる素晴らしいサイトを発見。着付けの本あまたあれど、肝心なところが図になっていないことが多い。これほどわかりやすく、しかも過不足なく説明してあるものをみない。


○武井加津子『文楽でございます』ゴマブックス
という本が、今日返却された本のワゴンにあり、知らない名だが文楽師匠の夫人というので借りてみた。帰ってよくみると、当代の文楽である。しかし加津子夫人のお父上は海老一染之助・染太郎の師匠であり、昭和16年生まれなのに洋服を一着も持っていない。都電沿線に住み、買物は巣鴨か大塚である。全般にややこしいことが性に合わぬ方とみえ、話の分量も少ない(20分で読める)が、「自然体」とはこういう人のためにあるのではないかという大した婦人であった。ぺヤングの師匠にこんなおかみさんがいたとは。この本が、『週刊実話』の編集部から出た企画であるのも意表を衝く。

文楽でございます

文楽でございます


午後は四時間ほど集中してスライドをつくる。

ニュース:織田作之助夫婦善哉』続編原稿が出た。