文通

ここ数日、階下の方と「文通」しているのである。
階下の方は本当に階下の方で、リモコンを床に落としたりするたび聞こえないおわびをしているのであるが、以前管理組合の役員交代のとき、「広報担当」を引き継いでくださることになった階下のご主人が、家人（当時）と同業でしかも接点のあることが判明した。月曜の朝にポストを見ると、ロシア展のチケットとメッセージが入っていた。家人はかつてロシア人だったことがあるので、招待券を下さったのである。お礼にティーバッグを添えて現在はローマ人である旨お知らせすると、翌朝奥さまからわたし宛に「一度お茶でもいかが？」とお手紙発見。

階下の奥さまは、たいへんにチャーミングな美しい方なので憧れの人（にもかかわらず、家で最もぼろい毛布を落としてベランダにひっかかっているのをとっていただいたことがある）なので嬉しく思い、連休明けにでもぜひとお返事を書いた。すると、また。ご近所なのだから普通に行き来すればよいが、現代集合住宅で幼児もいないとなかなかそのようなおつきあいをすることはないため、文通している。しかしちょっと心躍る。わくわく。