草森氏死す

朝５時にボストンを出て、シカゴ経由で成田に戻る。ニューヨークを出てからみなさんと合流したので、帰りは一緒である。バスが来ると言っていたが、来たのはＪＦＫ空港から乗ったのと同じようなバンで、予約した人数が乗り切れないのを無理やり乗って、さらにたくさん荷物を積んで過積載である。運転手はラテン系で非常に明るいが、ゆうべ２時間ぐらいしか寝ていなくて、リポビタンＤのようなものを飲み続けている由。たいへんこわいが、無事空港に到着した。

飛行機の中で「陰日向に咲く」をみる。成田で携帯の電源を入れると、本とチャンバラの友Ｓ氏より、草森紳一氏の訃報が届いていた。重要な人を喪ったのである。箱崎から家までのタクシーの中で、すでにライトアップされた永代橋に向かって冥福を祈る。