昨日、今日はお弔いであった。朋友が心身を尽くしていたお父上が急逝なさった。祭壇に飾られた花のひとつに「特別操縦機見習士官第二期」とあり、これ則ち特攻隊。
終戦時、どのような生活であっても生きられるならよかったと思った青年は、事業を起こして二人のすばらしい娘を育てた。
今日開かれるはずだった戦友会に出るために、散髪してもらいに出かけたデイサービスの施設で、調髪とひげ剃りと入浴と昼食をすませ、うつらうつらした車椅子の上で亡くなったのだと朋友は参列者に報告した。
どうぞやすらかに、そして天国から彼女を見守って下さいますように。
