東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

お湯とはたらく青年

つめたい、強い雨の日。図書室に本を返すのを、昨日の午後にしておいてよかった。午前中、ガス給湯器の修理の人が来た。もう1年ぐらいシャワーの調子が悪い。60度にしてもお湯が熱くならない。給湯設備全般にやや問題があり、最近では、昔のように湯船の湯を使っている。


大変感じのよい青年が来た。何度も携帯で相談しながら、一生懸命作業をしている。のちに上司という年かさの青年も現れて、給湯設備の交換が必要であることがわかった。彼らは修理屋なので、新品を誂えることができない。ただちに手配をしてくれて彼らは帰ったが、最初の若い青年が駆け戻ってきた。テストをするのに「60度」の設定にしたままだった由。さらに、テストの湯がもったいないので湯船にためたから、と言って帰った。かつてクレームがあって、そのように指導されているのかもしれないが、意表をつかれた。


三十分後に現れたのは、メーカーの代理店勤務の青年。名刺を見ると、代理店の本社は墨田区の業平にある(実はその点に、かなり心を動かされた)。
どうせならば、いいシャワーをつけようと思ったが、彼の意見は「それは、前はよかったが今のはあまりよくない」であった。ホームセンターとかでも、いいのがあるので、自分で簡単に換えられますというので、ふつうのにした。


非常に寒い日に、日本の青年はまじめに働いている。進まない勉強に鬱々としていたわたしは(シャワー解決の展望もみえて)すこし心が晴れている。たとえが悪いが、いわれるままにリフォームや先物取引をしてしまう年寄りの気持ちは、わからないでもない。