東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

夏の土産考

伝通院におたずねするところがあって、手土産を上野の松坂屋で調えようと思っていたら、松坂屋は中元品こわしのセールでごった返している、とテレビが報せたのでよす。テレビはときどき役立つ。
夏場の手土産は水羊羹がよいが、日持ちしないと迷惑の場合もある。湯島のつる瀬に行ったが、缶の水羊羹は持参するにはもうひとつ気が利かないと思い、切通し坂を上りきったところの、和菓子屋が経営するケーキ屋で、「ジュレ」というものを買う。ゼリーの詰め合わせなどはもらいがちなものだが、プラスチックのケースに入っていないのが気に入った。冷凍するとシャーベットになる。


おたずね終了後、徒歩で印刷博物館にゆき、教科書展をみる。東京書籍のコレクション(東書文庫)による展示。明治初期、地方書肆が発行していた教科書を多く見たかったが、文部省の教科書が大半で残念。しかし、今回は「印刷の家」の見学ツアーに間に合う時間に行ったので、若いご夫婦とともに見学した。イギリスの印刷機をふたつ使って、大小それぞれうつくしい印刷物を作成した。土産としてもらえる。
いとうせいこう『江戸のセンス』(集英社新書)をよむ。夜、東銀座で旧交を温める。