カタログハウスの店（の一角）

新橋に移転してきた「カタログハウスの店」で勘定をしていたら、カウンターに図書リサイクル云々と書いた小さなカードがある。何かきいてみたら、隅に売物でもある各種本棚が二本あり、リサイクルコーナーだった。１冊５０円か１００円で３冊まで持って帰ることができる。家にあるのを寄付してもよい。カンパは、本があまりない国の子に本を贈る役に立つ。

数は少ないのに、目移りしてしまうようなラインナップなのである。雑誌はほぼすべて「サライ」（きんつばの特集号はよくみた）なのはわからないでもないが、古書の筋がいい。そして、きれいである。筋のよさは、古本屋であまり見かけないような、それでいて微妙に自分が買っていないような本ばかり。
「プロ野球戦力外通告２００８」（プロ野球関係雑本多数）があるかと思えば、ボードリヤール『消費社会の神話と構造』がある。『小沢昭一的新宿末広亭十夜』（講談社）がある。嵐山光三郎の傑作『昭和出版残侠伝』（筑摩書房）がある。東京海洋大学図書館前の棚以来の快挙。