東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

問答有用から

昨晩布団の中で徳川夢声の「問答有用」を拾い読みする。もういない人たちの話。



○桜川忠七(幇間
遊郭でまわしをとったのは、浜松からこっちである。酉の市のときなどは、11人もとる太夫がいた。大阪ではとらない。
・客がしゃれたことを言ったとき、こっちがあんまりりこうがかったことをいってはいけない。
・むかしいた華玉川という中国人は、豪家の若旦那だったが遊び倒して日本に来て、手品に弟子入りして幇間になった由。


小西得郎(野球解説者)
・野球解説をはじめるとき、志村アナウンサーのスピーディーな名調子に応えるのにどうしたらおもしろいかを考え、俳句、漫画家の文章、慎太郎、三島、漱石と声に出して読んでみて、泉鏡花の「日本橋」でピンときたので、漢語がいいと気がついた。次に吉川英治の「新平家」を7〜10秒間に何行いけるか毎日稽古した。


銀座教文館の中村社長逝去。