東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

芙蓉書房

郵便局でかわら版の年間購読料を振り込み、芙蓉書房に行く。いわゆる「町の本屋さん」だが、気風のいい美人の女主人がいて、なじみ客の顔を全部知っているし、行くとかならず一声掛けられる。だから雑誌は足を伸ばして買いに行っていた。今週いっぱいで閉店なのである。


文庫の棚をずっと見ていたら、ほかにお客がいなかったので立ち話になる。
「もうひと月も張り紙してあんのに、気づかない人いるんですよ。もっと下に張れっつんだけど、こっちも都合があるからねえ。前、下の方に張って問題になったことあんのよ。」
雑誌を読みながら入ってきた客が、張り紙のため扉に気づかずガラスを割ってしまったのだそうである。芙蓉書房の入口は、自動ではなく引き戸なのである。
「おばさん、僕が悪かったからっつって半分、3万5千円払ってくれたの。」


芙蓉の花のカバーをかけてくれ、挨拶して辞そうとするとボールペンをくれた。毎日来ていたわけではないので申し訳なく思う。この建物も壊してしまうのかしら。
《買った本》
○「花の脇役」関容子 文春文庫
○「神様、仏様、稲尾様」稲生和久 日経ビジネス人文庫


♪猫の夜会ライブラリー映画部更新しました。「冬の運動会
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