東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

活弁でみる小津映画

郊外の家から帰って、古石場文化センターに行く。古石場文化センターでは、現在KOTOシネマフェスティバルというものが開かれている。暮れに豊洲図書館に本を借りに行ったときスケジュールが貼ってあり、その場で今日のチケットを手に入れておいた。
小津安二郎の喜八もの第一作『出来ごころ』、弁士澤登翠、カラード・モノトーンによる演奏つき。
澤登翠先生は今日は艶やかな着物姿。しかし活弁は力強く小気味よく、人情噺そのもののサイレント映画を堪能した。落語に出てくる「熊五郎」の人物像は、喜八を演じる坂本武以外考えられない。特別に展示されていた小津愛用の文机、火鉢、石塚公昭さんの人形(中央公論アダージョの表紙に使われている)、マツダ映画社のコレクションもみる。シネマフェスティバルは今週金曜日まで。