東京brary日乗

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余り濫読すべからず

午後、冬の陽射しがある日比谷公園で、山村修『遅読のすすめ』を読む。なるたけゆっくり読むことについて書いてあり、とてもゆっくり読む。これを読んでしまうと、山村修の本はもうない。読んでしまいたくない気持ちもあって、少し読んでは閉じる。
「多読・速読」を売物にする人物(立花隆福田和也)について、堂々と徹底的にくさしている。それらは、多読・速読を「売物にする」こと以外に何一ついいことはない、という意見である。遠藤隆吉という人が1915年に書いた本の一文をひいて、絶賛している。 

「余り新聞雑誌又は其他の書物を濫読する人を見よ。其人の眼の玉は乱れて居る」(遠藤隆吉『読書法』)

ローマ人が帰還したので、松竹の下で夕食をとる。