靴

朝四時に目がさめてメールをみたら、一緒に仕事をしている各青年から、次々とデータが送られていた。必要があって、今朝を締め切りにしていた。おかげで夜明け前に一仕事おわる。朝刊を取りに出ると、案の定来ていない（うちの区域の配達は大変遅くて、六時にならないと来ない）ので散歩をしたが、外は激しい雨が降っていてまだ夜も明けないのである。
歩いている人もあまりいない。もう少し早いか遅いと人通りがある。市場に勤める人はもうとっくに出ている。午後、雨が上ってから本を返しに学校にゆく。空は晴れ上がり、南風が吹いている。玄関には、今朝散歩のとき履いた、泥のついた靴がある。半日しか経っていないのに、違う国にいるようである。